




かつてこの地に存在した三井総領家の邸宅・油小路邸。その中心には奥書院・通称「四季之間」と呼ばれる庭園の四季の移ろいを感じられる広間があり、三井家当主が客人を迎えるもてなしの場となっていました。その奥書院を継承し、総檜造で新たに蘇らせたのが「四季の間」です。
「四季の間」は、お祝い事やおもてなしの場としてご利用いただけるほか、レストランの別室としても利用可能です。畳には炉が切られ、格調高き一間(いっけん)奥行きの床(とこ)は、三千家の一つである武者小路千家家元後嗣・千宗屋(せん・そうおく)氏監修による京の歳時記や三井家に因んだ月ごとの室礼(しつらい)で飾られます。
四季折々の景色を楽しむお茶席の場としても特別なひとときをお過ごしいただけます。
収容人数 | 16名 *着席(テーブル/イス)のセットアップの場合 |
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京都市生まれ。武者小路千家家元後嗣。斎号は隨縁斎(ずいえんさい)。慶應義塾大学環境情報学部卒業、同大学大学院前期博士課程修了(中世日本絵画史)。2003年、武者小路千家十五代次期家元として後嗣号「宗屋」を襲名。2008年には文化庁文化交流使としてアメリカ・ニューヨークに一年間滞在。現在、慶應義塾大学総合政策学部特任准教授、明治学院大学にて非常勤講師も務める。2017年、MOA美術館にて「千宗屋キュレーション茶の湯の美」展監修。古美術から現代アートにいたるまで造詣が深い。
四季の間にある襖絵は、現代日本画家・朝倉隆文(あさくら・たかふみ)氏が描く当ホテルの、庭園の四季をモチーフとした作品。
「春夏秋冬」「陰陽五行」「二十四節気」「六十四卦」を表現した水墨画には、琳派の特徴である「たらし込み」、均等な太さで筆を走らせる「鉄線描」、装飾性のある「金泥」などを用いて、日本美術独特の「かざり」「あそび」の文化が反映されています。